【5月 花】菖蒲(ショウブ)の花の生け方、アレンジメントの作り方とは/大きいフラワーアレンジメント教室 横浜

アレンジメントレッスン

こんにちは。

横浜市泉区 1mを越す大きいフラワーアレンジメント教室

ブーケットパフュームの相沢知美です。

 

「菖蒲の花」と言えば5月の端午の節句。

ただ、「フラワーアレンジメントの花材として菖蒲のを使うイメージが無い」

と言う方も多いいのではないでしょうか。

 

そこで本日は5月に旬を迎える菖蒲の花を使ったフラワーアレンジメントの作品をご紹介しながら

アレンジメントの作り方のポイントをお話ししていきたいと思います。

 

菖蒲の花以外にも参考になる花との向き合い方にも通じるお話しとなっています。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

こちらは「トライアングル」という三角形の形に生けたフラワーアレンジメントの基本の花です。

菖蒲の丈の長さを生かし、高い位置に配置し

メインの花にはダリアを使っています。

 

トライアングルのシャープなデザインに菖蒲の細く真っ直ぐな茎がとても合うと思いました。

また、写真ではわかりにくいかもしれませんが

三角形の先端(三角形の頂点)には菖蒲の蕾を使い

その下には咲いた菖蒲を配置するようにしています。

 

このように生けるとアレンジメントのデザインを強調できる

アレンジメントの重心を下げるという安定感と、

「花が下から上に順番に咲いていく」というストーリーを作る事が出来ます。

 

実はそんなストリーは私たちの周りにある自然がお手本になっています。

そして、身近な自然を映し出したような花だからこそ

花を見た時に安らぎや美しさを感じる事が出来るのではないかと思います。

 

次にご紹介する菖蒲のアレンジメントは

先ほどの型にはまったアレンジメントとは違い

花の自由な動きや、繊細さを感じる事が出来るデザインの作品です。

 

こちらでは菖蒲の花を長く使ったり、短く使ったりしているため

先程のトライアングルの菖蒲の茎のような「強さ」「シャープさ」は感じず

菖蒲の花びらの柔らかさが際立っている事と思います。

 

また、こちらのアレンジメントは上に伸びる動きと

下に垂れ下がる動きがあるフラワーデザインになり

例えば青紫色の「ラクスパー」と言う花や、白いトルコキキョウを上に伸ばしたり、下に下げたりして使っていますが

菖蒲の花に下に下げずに使っていません。

 

何故なら菖蒲の花は下げて使うのが向かないからです。

1つは、花びらが長くヒラヒラシテいるため花を下に向けると花びらが綺麗に開かない(花びらが垂れ下がってしまう)からと

 

花を下げて使うものは茎が柔らかい方がアレンジメントにしなやかさが出ますが

菖蒲の茎は固く直線的な印象なため合わない。という事です。

 

ただ、作るアレンジメントにシャープさを出したい時は菖蒲のような印象の茎を下に下げるように使っても良いと思います。

 

ただ、今回のアレンジメントの場合は

「春らしいフンワリした印象を出したい」

「ラクスパーの柔らかさを表現したい」

「春の喜びを感じるようなアレンジメントにしたい」

と言ったどんな作風にしたいか・・・と言う所に合わせて

花の使い方を選んでいる。といえます。

 

フラワーアレンジメントは花で表現する事も1つの楽しみでもあります。

皆様でしたらその時のアレンジメントの花材の何処に可愛いと思ったか

例えば

「ラクスパーのフワフワした所が可愛いな。」

「菖蒲の花のダイナミックに開いた花が素敵だな」など

 

今、どんな気分でどんな事を表見したいか

例えば

「春が来て嬉しいな」

「爽やかな季節を感じるアレンジメントを作りたいな」などです。

 

今日は菖蒲の花を使った大きいフラワーアレンジメントのレッスン作品をご紹介しながら

菖蒲の生け方

そして、更にアレンジメントを生ける時の向き合い方をお話しさせて頂きました。

 

皆様も花から心に感じた感動を、皆様の手から花に伝え生けてみたら

きっと今より更に素敵なアレンジメントを生ける事が出来ると思います。

 

今日のお話しから皆様がより花を、そしてアレンジメントが楽しいと思って頂けら幸いです。

それでは、本日も最後までお付き合い下さり有難うございました。