こんにちは。
横浜市泉区 1mを越す大きいフラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
母の日が終わり、ようやく一息。
午前中はゆっくり家事をしてひと段落してからこのブログを書いています。
さて、本日はフラワーアレンジメント経験者の方がよく悩まれるフラワーアレンジメントのバランスについてお話を
4月の大きいアレンジメントレッスンの作品で初夏のアレンジメントをご紹介しながらお話をしたいと思います。
花のバランスには4つあります。
花を生ける上で「バランス」はとても大切です。
これはアレンジメントでも、花瓶でもどのような花の生け方でもです。
また、バランスには4つありますので1つずつ解説していきたいと思います。
・器とアレンジメントのバランス
・花の配置のバランス
・横幅と高さのバランス
・アクセントのバランス
器とアレンジメントのバランス
アレンジメントの大きさに対して器が小さすぎても、大きすぎてもバランスは良くありません。
何故なら、器も含めて花を見られるからです。
そのため、器が大きすぎては花が目立たず
花が大きすぎては花ばかりが強調されてしまい、花の繊細さ、優雅さ、凛とした姿を感じる事が出来ないからです。
花の配置のバランス
花には様々な形、大きさがあり、それらによって花の印象は変わります。
例えば、ユりやアンスリウムの様な大きい花はダイナミックで、自然とそちらに視線が行くほどです。
また、ブプレリュームやマトリカリアのような小花は草花のような印象が可愛らしい反面
このような花が多く集まると花の魅力が半減してしまいます。
その為、花の種類は偏ることなく生ける方がバランスがとれます。
但し、デザインであえて1種類の花をまとめていける事もあります。
そのような場合もその花が多すぎない程度に全体のバランスをみて生けると花の配置がバランス良いアレンジメントになります。
アレンジメントの横幅、高さのバランス
バランスの中でも一番難しいのが、このアレンジメント横幅、高さのバランスですね。
花を短く切ってしまい、バランスが悪くなったご経験があるのではないでしょうか。
比率でお話をする事もありますが、横長のデザインもあれば、縦長のデザインもあるため
この比率だけで解説が出来ないのが、このバランス一番難しい所です。
その為、皆様に身に付けて頂きたいのが「感覚」です。
この感覚は生まれ持ったセンスとは違い、自分の中で「これが美しい」と感じる感覚的事です。
皆様のお話しを伺うと「正解がわからない」という声が多くあります。
この、正解を導くためにレッスンをし、時には修正したりアドバイスをさせて頂きますが
ここで、2つのポイントがあります。
1つは
「あ、これだとバランス良いな」「形が綺麗だな」と感じる事で感覚を養う事。
もう1つは
正解を知る事です。「これでいいのかな~」と思うから皆さん迷うのだと思います。
それもそのはず。一人ではなかなかわからない事ですよね。
その為レッスンで講師にアドバイをもらい、正解を教えてもらう
または、ご自分で客観的にアレンジメントを見る習慣を身に付けるかになります。
アクセントのバランス
今迄は形がはっきりしたフラワーアレンジメントの基本的な形を生ける場合のお話しをしてきましたかが
花を長く伸ばして自然な動きを表現し、アレンジメントにアクセントを作るのも花を生ける楽しさの1つです。
そしてそんな時こそ、バランスはとても大切になります。
何故なら、今迄花の配置も良く、器と花のバランスも良く、横幅なと縦の長さのバランスも良くても、最後の最後でアクセントの花がバランス悪ければ全てが台無しになってしまうからです。
そのため、花を伸ばしてアクセントを作る時はアレンジメントから離れ、全体を見るようにし
・花の長さは長すぎてないか
・その花だけ目立ちすぎてないか
・花の場所は良いか
この3つを視点に花を見てみて下さい。
おわりに。
フラワーアレンジメントを生けながら「難しい」なんて言葉を聞く事がありますが
私からすると「難しいからこそ楽しい」と思っています。
花を生ける時は本日お話をしたように色んな事を考え、花の全体像を見て
「ここまで大丈夫かな・・」なんて確認をしながら生けています。
しかし、そんだけ考え花に向き合ったからこそアレンジメントが生け終わった時、とても満足し、達成感を感じる事が出来ます。
まぁ、正直、こんなに花を生けている私でも時々バランスが悪くなってしまう事があります。
でも、その度に勉強になった、次は・・なんて思います。
綺麗な花に触れながら、頭の中は忙しいのです(笑)
皆様も花を生けるのを楽しみましょうね。