こんにちは。
横浜 東京 神奈川の大きなドラマチックフラワーアレンジメント教室
ブーケット パフュームの相沢 知美です。
本日は、「フラワーアレンジメントで花を短く切ってしまうことに抵抗があります」
と、言う方に向けて
【フラワーアレンジメント 作り方】花の長さで高低差を出すアレンジメントの作り方の効果とは
お話をしてみたいと思います。
この話しを一番最初に聞いたのは、実は私の母からでした。
若い頃、お茶を習っていたけど、その時に床の間に飾りるお花を短く切ってしまうことに非常に抵抗があったようです。
それと、同じお話を先日聞き、ブログに私の考えを皆様にお話ししたいと思いました。
確かに、長いことに価値を感じ(実際、花の値段は長さも関係しています)、「もったいないから切りたくない」と、おっしゃる方もいます。
気持はよくわかります。
私も、花瓶に活ける時は確かにあまり切りたくないです。
しかし、この二人の場合は、「花が可哀そうだから」という花への愛だったり
「このままでも充分綺麗なのに」と、花への美学だったりするのです。
この、花のありのままの姿を愛おしく感じ、そして美しく感じられることはとても素晴らしく
二人からは感受性の豊かさを感じます。
しかし、フラワーアレンジメントとして、花を活ける場合は私の考えは全く違うものになります。
花を用途に合わせ、沢山の人に届ける
それは、まず1つに
切り花は観賞用として畑で栽培され、収穫され、出荷されているからです。
だから、以下に沢山の人にこの花を見てもらい
そして、綺麗、心が和むと花を見て沢山の方の心に届ける事が花たち、そして丹精込めて作ってくれた農家さんの目的だと思うからです。
そして、そんな花を手にした私達はその花を活かしてあげる事が誠意だと感じています。
活かし方は、それぞれで良いと思います。
花瓶で長く活け華やかさにゆったりとした気分を味わうのも
短く切って、ギフトのアレンジとして贈りやすい、そして受け取る人も飾りやすい大きさであることも
レストランの入り口にお客様を迎えるために大きく華やかに活ける事も
用途、飾る場所に合わせて、そこにいる人たちに沢山見てもらい、そして花によって何かを感じてもらえれば
その花は短い命を十分に生きたことになると思います。
高低差のある花が互いを引き立たせる
もう一つは、今のお話に、アレンジメントのセオリーを加えた話になりますが
フラワーアレンジメントは花の高さを揃えて活けると、少ない花でボリューム良く活ける事が出来ます。
フラワーアレンジメントが日本に流行りだした頃は花の種類も少なく、沢山の花を使うことが出来ず花の高さを揃え活け事が主流でした。
しかし、昨今の様に花の種類も増え、フレンチスタイル(パリスタイル)などのナチュラルなテイストが流行し花の活け方も自然に景色を切り取ったようまな活け方が浸透してきました。
それが、今でも多くのフラワーアレンジメントでみられる高低差のあるアレンジの作り方です。
この、高低差というアップダウンのある活け方は、花を長く使い、そして極端に花を短く使います。
確かに、躊躇してしまうこともありますが
高低差をつける事で
フラワーアレンジメントに奥行き感が生れます。
そして、花1つ1つがとても生きてきます。
低い花が高い花を
高い花が短い花を
それぞれ互いを引き立たせます。
これは、きっとメリハリがつき、人の視点が集中しやすくなるからだと思います。
ただし、先ほどもお話をしたように、「高低差のある活け方」「花の高さを揃える活け方」には花を使う量や、難易度などのそれぞれに特徴があります。
限られた予算
レッスンのプロセスなどによって使い分けると良いと思います。
最後に
思い出したことがありましたので、こちらに最後にお伝えします。
花には、活ける向き、長さで出来る表情があります。
特に、曲がった茎のものは、長く使い、その曲った茎を魅せる事で植物のに躍動感を伝える事が出来ます。
しかし、場合によっては長いままでは、使いづらかったり、まとまらない場合があります。
そんな時は、適度な長さに切って使うことでその花が活きてくることもあります。
私の願いは
「短く切ると可哀そう」「そのままの姿を残したい」という固定観念を緩め
違う視点から花を思うことを本日はご提案したくブログに纏めました。
もし、この高低差で花を活かすアレンジ方法にご興味がありましたら
体験レッスンにお越しくださいませ。
文章だけではお伝え出来ない事を、実際体験いただき、ブーケット パフュームの考えをご体験いただけたらと思います。