こんにちは。
横浜 東京 神奈川の大きなドラマチックフラワーアレンジメント教室
ブーケット パフュームの相沢 知美です。
「フラワーアレンジメントが平面的より奥行きがある方が良い理由と、花をアレンジする時のポイント」
についてお話をします。
アレンジメントに奥行きが必要なわけとは
フラワーアレンジメントには様々なデザインがあります。
どのようなデザインであっても手前と奥の奥行きを出す事で広がりのあるアレンジメントを作る事が出来ます。
この広がりがあると
花を沢山使って花の豊かさを表現出来たり
花びらの先端まで美しく見せる事が出来
小さな花の動きまで感じる
アレンジメントを作る事が出来るのです。
しかし、奥行きは意識をしないと作る事が出来ず
平面的で花が窮屈なアレンジメントになってしまいます。
奥行きの無い花の活け方の特長
奥行き感のない花には2つの間違った生け方あります。
花に広がりが無い生け方
間違った生け方の特徴
フラワーアレンジメント初心者の方は、自分から目線に近い所に花を多く入れてしまう傾向があります。
その結果、花を挿す時に奥と、手前に花が少ない、又は無い状態になります。
これによってアレンジメントに広がりが出ず
平面的なアレンジメントになってしまうのです。
アレンジメントを横から見て、花が後ろから前に広がっているか
見て頂くと、確認をして頂く事が出来ます。
広がりを出す正しい生け方とは
手前の花、奥の花と高さを変え、吸収性スポンジに挿す場所も前~奥と広く使います。
◆参考記事 ~広がりを出す生け方(図解説付き)
花が前傾され生けられている
間違った生け方の特徴
フラワーアレンジメントは少しずつ、前傾した状態で花を生けるのが
アレンジメントの基本的な生け方になりますが
徐々に角度を付ける事が大切です。
しかし、角度の付け方を間違えると、花が前傾されてしまいます。
フラワーアレンジメントには「芯」となる花があります。
一番高さがあり、アレンジメントの中心にある花です。
この花を中心に少しずつ前傾していくのが望ましいのですが
この「芯」となる花や、その花と同じく後ろにある花達が、前傾されていると
それより前の花達が間違った角度で前傾されてしまいます。
前傾にならない正しい花の生け方とは
アレンジメントの中心となる、一番高さがある「芯」となる花を吸収性スポンジ(オアシス)に直角に挿しましょう。
次に、花を前に生けるに従い、少しずつ角度をつけて生けましょう。
例えば、「芯」となる花はテイクバックをするため110度
その1つ手前の花は90度
更にその手前は40度・・・といった具合です。
(角度はわかりやすく例としてお伝えしており、実際の角度ではありません)
◆参考記事 ~花の角度について(放射状に花を生ける)
前傾に生けた花はとても危険
花を正しい生け方で前傾せず、間違った角度で前傾で生けると、アレンジメントの重心が前になってしまいます。
花は意外と重く、そのような花が沢山集まるとより重くなります。
その為、間違った角度で前傾で生けてしまうと、アレンジメントの重心が前になり
アレンジメントが前に倒れやすくなります。
今、花を置いていて倒れる事が無くても
花のちょっと洋服が当たっただけでも前に倒れてしまう事があります。
花を飾る時は安全に飾る事で楽しむ事が出来
花を長く楽しむ事にもつながる為、重要です。
奥行き感を出すためには視線が大切
花を生ける時、気を付けて頂きたいのは
花単体ばかり見ない事です。
花を生けていると、手にした花だけに集中しがちです。
しかし、アレンジメント全体を見る広い視点が大切になります。
花を生けながら、時々アレンジメントから離れ、花器から一番高い花まで全ての花を見る
広い視線を持つことが一番です。
また、アレンジメントを横からも見てみましょう。
花に広がりが出て、平面的になっていないか
花が前傾になって生けられてないか
この2つを確認する事が出来ます。
◆参考動画 ~基本。奥行きを出すフラワーアレンジメントの生け方
まとめ
何故、奥行きが大切なのか。
そして、奥行きを出す生け方をするにはどうした良いか
この2つを中心にお話をしました。
花を生ける時、奥行を出す事で広がりが出来、花の豊かな表情を出す事が出来ます。
特に大きなアレンジメントは、大きな空間の中に花を生ける事が出来る為
大きいアレンジメントの醍醐味は、花の表情をより大きく生かす事が出来る事です。
皆様も是非、花の豊かな表情を生かし、花1本1本が輝くようなフラワーアレンジメントを作る為に
奥行きを出す花の生け方を意識してみましょう。
それでは、最後までご覧くださりありがとうございました。