こんにちは。
横浜市泉区 大きな花に特化した造形フラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
夏の暑さに強い花で涼しげな夏の花を楽しみたい
そろそろ梅雨も明けるでしょうか。
その後に待っているのは夏の暑さです。
冷夏でしたら花も長く楽しむ事が出来ますが、猛暑になった場合は花も暑さにばててしまい、更には開花が早まりそのまま成長が進みあっという間に花が終ってしまいます。
更に、暑さでエアコンを使う事が増えると室内の空気も乾燥し花にとっては居心地の悪い環境になります。
何故なら花や葉が乾燥してしまうからです。
でも、夏の暑い日は疲れた体をソファーに沈めた時に、傍に花があったらそれだけで癒されますよね。
又は朝、暑さで目覚めた時、なんとなくスッキリしない思いでキッチンに立った時
朝日を浴びた元気な花を見るだけで「さあ、今日も始めよう!!」と元気が湧いてきます。
こんな疲れてしまう季節だからこそ花を楽しみ、潤いのある暮らしが出来たら素敵ですよね。
実は花は夏に弱いというのは一部の花で、夏でも楽しむ事が出来る花は沢山あります。
本日はどんな花が夏の暑い季節でも長持ちして、更に涼しげな印象で癒されるのか。
夏におすすめの花をご紹介したいと思います。
夏の暑さに強いおすすめの花。ワイルドフラワーの種類
皆さん。「ワイルドフラワー」をご存知ですか?
別名「ネイティブフラワー」とも言われる花で近年のドライフラワーブームでとても注目されている花です。
ワイルドフラワーとは南半球、例えば南アフリカ、南アメリカ、オーストラリアなどが原産の花です。
乾いた大地と高い気温という生物にとっては過酷な環境の中で生きている花。
それらの花はどれも既にドライフラワーなのではないかと思うくらい乾いた印象であることが特徴です。
また、水あげも非常に簡単です。
切り口を水の中で切る「水切り」という方法で水揚が出来るのでフラワーアレンジメント初心者の方でも安心して使えます。
では、実際にどんな花があるでしょう。
ピンクッションは個性的な華やか。暑さに強い花。
黄色、赤、オレンジ色があるピンクッション。
名前の通り裁縫に使われる針山に沢山のマチ針が刺さってるように見えます。
針のように見えるのが雌しべです。花びらと雄しべは雌しべの足元に小さくあります。
だから花のように見えるのは雌しべという事ですね。
い一年中出回っていますが、夏になると需要が高まる為多く出回ってきます。
ピンクッションで夏のフラワーアレンジメントの作り方のコツ
このワイルドな花の印象に合うように合わせる花はエレガント系や繊細な花、華やかな花というよりもインパクトのある花ダイナミックな花が合います。
例えば、向日葵、グロリオサ、アンスリウムなど如何でしょうか。
夏のオリエンタルなやリゾート感を感じる事の出来るフラワーアレンジメントが
セルシアの英名はとても初々しく可愛らしい暑さに強い花
蕾が開くと中から綿毛が見える。そして白い花が次第にピンク色に色を変えていく。
その花の姿はミステリアスな印象です。
しかし英名では「ブラッシングブライド」~頬を染めて花嫁~というなんとも可愛らしい名前がついています。
花は1mくらいの低木になるそうです。
こんな花が庭に咲いていたら素敵ですね。
セルシアで夏のフラワーアレンジメントの作り方のコツ
セルシアの可愛らしさ、繊細な印象と個性的な雰囲気からフラワーアレンジメントに使う時はどんな花とも相性が良いです。
エレガントなバラ、可憐なトルコキキョウ、可愛らしいガーベラ、ハツラツとした印象の向日葵
勿論ワイルドフラワー通し合わせてもピッタリ来ます。
あまり悩まず選ぶ事が出来るでフラワーアレンジメント初心者の方でも失敗無く花合わせする事が出来ます。
カンガルーポーは長く大きい花が魅力の暑さ、暑さに強い花
初めてカンガルーポーを見た時は面白い花の姿にとても驚きました。
カンガルーポーの魅力は丈の長さとインパクトのある花の姿です。
短く使い花が埋もれてしまってはその花の魅力も死んでしまいます。
カンガルーポーで夏のフラワーアレンジメントの作り方のコツ
思いっきり長く使い花の個性を最大限に引き出してあげて下さい。
ただし、アレンジメントの中心(芯)にして使うには印象が弱いので、アレンジメントのデザインからはみ出るような
例えば思いっきり斜めに飛ばしてあげるなどと言った使い方がおすすめです。
まだある。暑さに強いワイルドフラワー。花の種類を紹介
プロテア、リューカデンドロン、ワックスフラワー、バンクシャ、ユーカリ、ライスフラワー、グラスペディアなどがあります。
夏に咲く夏生まれの花も夏の暑さに強い人気の花。
科学的根拠があるわけではありませんが、「夏生まれだから暑さに強い」「冬生まれだから寒さに強い」なんて事をよく耳にします。
確かに私は冬生まれで寒さには耐えられますが夏の暑さは苦手です。
これは花も同じで夏に咲く花は暑さにも強い花です。
向日葵は夏に使い花。種類も豊富で夏に人気の花。
今は様々な色、咲き方、大きさの向日葵があり楽しい花です。
とても存在感のある花ですので花の色のコントラストを楽しむような色合わせにしても向日葵が負けることがありません。
その為グリン系と合わせて爽やかな向日葵のアレンジメントも良いし
コントラスト強めの活力溢れるフラワーアレンジメントもどちらも魅力的です。
1シーズに1回はフラワーアレンジメントに使いたい。そんな花ではないでしょうか。
向日葵についてはこちらの記事で花の種類(品種)、名前の由来、管理と水あげ方法、向日葵のフラワーアレンジメントの使い方などをご紹介しています。

百合は蕾も咲く花もちが良い花。白い百合は涼しげで人気の花。
涼しげな印象とは、空間、透け感、繊細さから感じられます。
そういう意味ではユリはその細長い花びらと花びらの間に空間があります。
花びらはソコソコの厚みはある物の光を薄っすら通す。
涼しげな印象の暑さに強い花です。
但し、注意が必要なのは暑さによっては蕾がどんどん花が開く事です。
更に気温によっては花粉の開も早くなり、蕾はまだ3分咲きというのに花粉が先に開いてしまい花びらを汚してしまうともしばしあります。
そのため百合の美しさを保つには花粉のチェックは欠かせません。
こまめに花粉の状況をチャックし蕾が開いたら花粉を速めにとる事をおすすめします。
しかし、この時に蕾の隙間から指で花粉を取ろうとして花びらを傷つけてしまう事がしばしあります。
百合の花弁は非常に傷つきやすいためこの傷が黒くなってしまい百合の価値を下げてしまいます。
花粉をとる時、花びらが指に当たる恐れがある場合はピンセットを使い花粉を取る。
もし、花粉が花びらについてしまった時はこすらずにセロテープの粘着部分を軽く当てると花粉が取れます。
これは洋服に花粉がついてしまった時も使えます。但し、こすっては駄目です。
いつか役に立つかもしれませんので、覚えておいと良いです。
百合の花粉の上手な取り方はこちらの動画でもご確認いただけます。
枝物は日持ちも良く。夏の暑さに最強な枝ものの種類
皆さんは枝物に触れたことがありますか?
生け花のご経験のある方でしたら沢山の種類の枝物に触れてこられた事と思います。
その1.花と同じように季節の旬の枝物がある事。
そして更に雪柳などのように春は花を、秋は紅葉した葉と季節ごとに違う表情を楽しむ事が出来る事。
その2.枝を矯めたり、剪定して枝を整える事で形を変えて使う事が出来る。
ブーケットパフュームの造形的フラワーアレンジメントには欠かせない植物です。
自由なスタイルのデザインを作る上で貴方の創造力を掻き立てられる存在でもあります。
その3.葉と葉、枝と枝の間に感じる空気感を演出する事が出来る。
枝物は伸びやかなたたずまいが魅力の植物です。その為短く切って使う事より伸ばし特に先端の滑らかな動きにスポットを当ててあげるとより魅力的になります。
そんな使い方から枝と枝、葉と葉の間に空間が生まれ、隙間から光がこぼれる様子は木漏れ日の様でとても涼しげです。
その4.どんな花や葉より長持ちする
枝物を基本、沢山の水が必要です。こまめな水替え、切り戻しでとても長く楽しむ事が出来ます。
ゆえに、夏に長持ちする植物としては一番のおすすめです。
その5.同じ姿の枝物がない豊かな個性
最初は枝もにそれほど興味わ感じられなかった方でも、枝物にふれるとその個性の豊かさに常に新鮮な気持ちで接する事が出来
その魅力にはなる方多いいです。
夏に出回るおもな涼しげな枝物
ドウダンツツジ、スモークツリー、ナツハゼ、房スグリ、ヒマ、ウンリュウ柳、ヤマゴボウ、ベニスモモ、キイチゴ(ベビーバンズ)、野ばらなど沢山の種類があります。
まとめ。夏の暑さに強く、涼しげな花は沢山の種類がありました。
フラワーアレンジメント教室の先生や、生花店のフローリストでしたら
レッスンに来てくれた生徒さん、花を買いに来てくれたお客さんに
「花がとても長く持ちました~!!」と言われたら本当に嬉しいですよね。
そして、「夏は暑くて花が長持ちしない」なんて声を聞くと少々残念な気持ちになります。
何故ならそれはただ、暑さに強い花を知らないだけ。
花の事をより深く知れば夏でも充分楽しむ事が出来る花があります。
本日ご紹介した花は暑さに強い花のごく一部です。
他にもまだございますのでそれはまたブログでご紹介するかもしれませんし、私のブログをチャックして下さればきっと様々な花の特長を知る事が出来ると思います。
是非、暑い夏だからこそ花に触れて素敵な日々をお過ごしください。