【フラワーアレンジメント 作り方】花の向き、位置がずれる。秋の旬の花コスモスをアレンジメントに使う時の生け方のコツ/フラワーアレンジメント教室 横浜

アレンジメントの作り方

 

こんにちは。

横浜市泉区 大きな花に特化した造形フラワーアレンジメント教室

ブーケットパフュームの相沢知美です。

 

本日は

【フラワーアレンジメント 作り方】花の向き、位置がずれる。秋の旬の花コスモスをアレンジメントに使う時の生け方のコツ

と言うタイトルでお届けします。

 

 花から手を離した瞬間に花の向き、位置が変わる

 

秋の穏やかな日には、コスモスの様な優しく揺れる花でフラワーアレンジメントを楽しみたい。

最近はヨーロッパでの品種改良によって様々な品種のコスモスを楽しむ事が出来るようになりました

例えば、八重のコスモス、淡いオレンジ色のコスモス、花びらの先がフリンジしているコスモスなど。

華やかなコスモス達が秋のフラワーアレンジメントを楽しませてくれます。

 

しかし、コスモスの花はどうしてか花の位置や花の向きが上手く定まらない。

花を正面に向けてオアシスに生けても、花から手を離すと花が横を向いてしまう。

 

このうに、思った場所から花がずれてしまった。という経験があると思います。

これはコスモスに限らず、レースフラワーなど、細く、繊細な茎をもった花によくある事です。

 

 花には役割があり、アレンジには意図が必要

しかし、フラワーアレンジメントを見た時、花が右を向いてしたり、左を向いていたりすると

アレンジメントのまとまり感が崩れてしまったり

可愛い花の顔を愛でる事が出来なくなってしまったりと、花を生けていて残念な気持ちになります。

 

勿論、横を向いている花があるのも自然な趣があつて良いでしょう。

実際の庭に咲く花を見れば全ての花が同じ方向に向かっている事はありませんね。

 

横を向く花がある事も自然な花の姿の表現になります。

だから正面だけではなく、横を向いている花も必要になります。

 

しかし、だからと言って花の向きがバラバラだと無造作で、まるで嵐が去った後かのような花の乱れを感じています。

 

あえて花を横に向けるのと

花が横を向いてしまった

とでは、花から伝わる美しさ違います。

 

ポイントは

・バレーダンサーが指先、足先まで美しく見せるように、フラワーアレンジメントでも花びらの先端まで綺麗に見せて活けてみましょう。

 

・そして花の配置、花の向きに流れを作る事も意識してみましょう。

 

つまり、意図のあるアレンジをする事が

美しく仕上げるコツになるのです。

 

この花は横を向けた方が綺麗だな。

ここは花をまとめたほうが華やかさが増すな。

といったアレンジする時に花に役割を持たせる意図が必要になります。

 

そこで必要なフラワーアレンジメントのスキルとして

コスモスの花を置きたい所にアレンジする。

花を向けたい向きにアレンジするスキルが必要になります。

 

 花の向き、位置は視線がポイント。コスモスの生け方のコツ

「花を置きたい所にアレンジできない」と思った時は

「花が右に寄ってしまった」

「ここに挿したいのにずれてしまった」と感じていると思います。

 

思ったところに花をアレンジできないと、もう一本同じ所に花が欲しくなります。

これではアレンジのボリューム感も崩れてしまったり

花をどんどん増やしていく事になります。

 

それよりも花を配置したい所に上手に配置できるようになった方がよいですね。

 

花の向きが上手く出来ないと

花の向きがバラバラてコスモスの存在感を感じない。

気付いたらコスモスがみんな横を向いて花が見えない。

 

などコスモスの印象の弱いフラワーアレンジメントになってしまい

コスモスを楽しむフラワーアレンジメントにはなりませんね。

 

では、コスモスの花を置きたい所に配置する。

向けたい向きにコスモスをアレンジするにはどうしたら良いのか。

それは、花を見ながらアレンジする事です。

 

花をアレンジする時、花を持つ手元だったり

オアシスに挿している根元などを見ながらアレンジしてしまうと、花の位置が思った所からずれいるのに気づく事が出来ません。

その為、花を持つ手神経を集中させるように手の感覚で確かめながら花を挿し

視線で花の位置を確認します。

 

もし、この時に花がずれてしまっていると感じたら、挿している手で微調整しましょう。

例えば、花が右に傾いていると見えたら、手を左に起こしてあげる。

花が下に下がって見える。と見えたら、花を後ろに倒して挿してあげる。

 

このようにコスモスの花の位置や向きを目で確認しながら、位置や向きを修正するように手で花を挿す向きを変えていきます。

 

そして肝心なのは花に集中する事です。

手の神経、感覚、そして視線もです。

 

これで、コスモスをアレンジしたい所に配置する事が出来るようになります。

 

 長いコスモスは花を持ってアレンジがコツ

そして、もう1つ。コスモスを長く使ってアレンジしたい時のコツがあります。

それは、コスモスの花を持って生ける事です。

 

コスモスの茎は花の揺れに合わせて茎もしなります。

このしなりがアレンジする時に花の向きや位置を狂わせてしまう原因にもなります。

 

コスモスの花を長く使ってアレンジする時は左手で優しく花をおさえながら

右手は切り口付近を持ち、視線は花の向き、位置を見ながらアレンジすると良いです。

勿論、左利きの場合には、手は逆になります。

 

このようなコスモスの持ち方。視線のやり方で思い通りにアレンジする事が出来るようになり

花びらの先端まで美しく

花1本1本が活きた美しいフラワーアレンジメントになります。

 

 難しいコスモスから新しい花の世界へ

これからもっと珍しい品種のコスモスが身近になり

コスモスに触れる機会も増えるのではないかと思います。

 

そんな新しいコスモスの世界を思う存分楽しむには、花の魅力をありのまま表現できるこのようなテクニックがあると無いとでは大きく違いますね。

 

花を美しく活ける事が出来れは自分自身も嬉しい。

そしてその花を見てくれた人も感動してくれますね。

 

更に、一生懸命に心を込めて生けられた花にも伝わり喜んでくれる事と思います。

 

ラワーアレンジメントはデザインの構成を学んだり

花の合わせ方、色合わせのセンスを磨き

そして今回ご紹介したような花の扱いのスキルも必要です。

 

沢山の事を学ぶ事でプロとして花を活ける事が出来るようになりますが

どれでも共通して言える事があります。

それは「花への想い」です。

美しい花をより美しく

繊細な花をより繊細に魅せる事から発想が生れます。

 

本日ご紹介したコスモスを使ったフラワーアレンジメントの作り方。

花の向きや、アレンジの位置を思った通りに生ける事は難しい難しい事ではありますが

他の花でも通用するフラワーアレンジメントのテクニックなります。

 

両手、視線を使えばきっとコスモスの花を思い通りにアレンジする事が出来るようになります。

難しい花も出来る様になれば今迄以上に美しいフラワーアレンジメントを作れるようになり

様々な花へのチャレンジも増えて今まで以上にフラワーアレンジメントが楽しいと思えるようになりますね。

そんな1つ1つを乗り越えてアレンジメントをこれからも楽しんで下さい。