こんにちは。
横浜市泉区 大きな花に特化した造形フラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
本日は
【フラワーアレンジメント 時計草】可愛い花と葉が魅力の蔦性の秋の切り花/フラワーアレンジメント教室 横浜
と言うタイトルでお届けします。
秋のアレンジメントに可愛さを出したい
昨日は大きな花のフラワーレッスンがありました。
花材選びはいつもワクワクしながら選ぶのですが、秋は沢山の花があり選ぶた心が舞い上がってしまいます。
そんな沢山の花の中から私が今回ときめいて、この花を使いたい!と思ったのが「時計草」(トケイソウ)という花です。
時計草(トケイソウ)は住宅街を歩いていても良く見かける花で、夏から秋にかけて界壁のフェンスを華やかにしているなど
園芸愛好家の中では人気の花のです。
そして近年、切り花として花束やフラワーアレンジメントの花材に使われ人気が広がりつつある花です。
そんな可愛い花に出会った時。その花の特長や魅力
更に花言葉や出回り時期などの基礎知識を知る事でよりその花を活かすアレンジメント作りが出来ます。
そこで本日は、フラワーアレンジメントに作りに役立つ「時計草」(トケイソウ)の事をこの花ブログでご紹介したいと思います。
蔦性の可愛さと個性的な花が魅力の時計草
トケイソウの花の魅力は何と言っても個性的な花です。
雄しべが3本中心から広がっており、これが時計の針のように見える事から時計草と名付けられました。
しかし残念ながら花は日持ちがせず、儚く散ってしまいます。
時計草(トケイソウ)をフラワーアレンジメントで使う時は花を見せるアレンジメントではなく、他の魅力を見せる事を意識する事が良いでしょう。
では、花以外にどんな魅力があるのかというと
「可愛く広がった葉」と「巻き髭のような可愛い蔦」、そして「アレンジメントが華やかになる蕾」がこの時計草の魅力です。
時計草をフラワーアレンジメントに使う時は、花が咲いていたら儚い花を沢山愛でてあげれるように
花を引き立たせてあげる事も良いでしょうが、一番は葉と蔦、そして蕾です。
花の鑑賞が短い事は花が好きな私たちにとっては非常に残念な事で花ありますが
1本の茎の中で葉、蔦、花、蕾と全てが魅力となる花はそうありません。
そう思うとこの時計草(トケイソウ)は魅力が詰まった花だと言えます。
時計草とはどんな花
《花の色》
白・ピンク・青・紫
《出回り時期》
4月から10月初め
《英名》
PassionFruit
《花言葉》
「聖なる愛」「信仰」「宗教的情熱」
《花言葉の由来》
時計草の英名は「Passion Flower」と言います。
この「Passion」は「情熱」ではなくキリスト教の「受難」を意味しています。
そして3本の雄蕊の形からも「十字架の花」として教徒の布教に利用されてきました。
《時計草とパッションフルーツの関係》
「Passion Flower」という英名や花の姿からもこの花がパッションフルーツにいているとお気づきになると思います。
パッションフルーツと時計草(トケイソウ)とは同じく「トケイソウ科」になります。
時計草はトケイソウ科・トケイソウ属
パッションフルーツはトケイソウ科・クダモノトケイソウ属となります。
従って、時計草と言っても沢山の品種がありますが、その中でも食用として出来るのと出来ないものは品種(属)で変わります。
時計草の特長を生かした花選びのポイント
お話ししたように時計草の魅力は「葉」「蔦」「花」「蕾」と4つ全てです。
その為、時計草(トケイソウ)を選ぶ時はこの4つ全てがバランス良く整っているのを選ぶと良いです。
しかし、花にも個性があり、葉が少ないもの、蕾が少ないものとあります。
そんな時は、花は散ってしまうけど蕾は「これからどんな花が咲くかな」「この花が開いた時が見たいな」という期待感が膨らみフラワーアレンジメントに夢が出来ますね。
そんな楽しみがあるフラワーアレンジメントもとても楽しいと思いますので「葉」「蔦」「蕾」でバランス良く花を選ぶ事がおすすめです。
もし、葉が少ない花があれば葉が多いい花を選んだり
蕾が少ない花ならば代わりに蕾の多いい花を選んであげる。
そんな風にトータルして選ぶ事でバランスの取れた花選びが出来ます。
更に「葉」「蔦」「蕾」それぞれ選ぶ時のポイントもお話ししたいと思います。
《葉の選び方のポイント》
・1本に葉が上から下まで均等についているか(上だけ、下だけになっていないか)
・葉が茎の右だけ、左だけと偏ってついてないか。できれば左右についているのが理想です。(もし、右にしかついてない時はその花は右向きに使う事になります)
《蔦の選び方》
・茎の先端が可愛く巻かれた蔦を一番に選ぶ
《蕾》
・蕾が沢山あると華やかになるので沢山蕾がついた花を選ぶ
また、時計草(トケイソウ)の茎も特長です。
蔦性の植物の中でも時計草の茎は硬くクレマチスのような繊維質な印象です。
その花の個性によってはアイビーの様に垂れ下がる花もあれば、垂れ下がりにくくピンッとした印象のものもあります。
もし垂れ下がった印象のフラワーデザインをイメージしている場合は茎が曲線的な弧を描いたものを選ぶと良いです。
もしくは、生き生きとした花の印象を見せたないなら自立できるような茎の硬い物を選ぶなど
フラワーデザインに合わせて花を選ぶ
または、花の個性に合わせてフラワーデザイン考えると良いでしょう。
《補足》
自立してしまう硬い茎を垂らしたい時は花を下から上に向けて活ける事でアレンジができますが
その場合はオアシスセットを花器から高く出してセットするなどの事前の工夫が必要になります。
時計草を使ったフラワーアレンジメント
こちらは時計草(トケイソウ)を使ったフラワーアレンジメントです。
当初は花をアレンジメントの花器から垂れ下がるイメージでしたが、硬く垂れ下がるアレンジに向かなかったので1本は下げ、1本は上に向かってアレンジし、全体に生き生きとした時計層の姿になりました。
黄緑色のトケイソウがフラワーアレンジメントをワントーン明るくし、秋の華やかなアレンジメントが完成しました。
とても気に入った花だったので、アレンジメントの中心に4本入れて印象を出すなどの工夫がされています。
蕾も、蔦の髭も葉もどれも可愛くトケイソウが引き立ったフラワーアレンジメントです。
切花の時計草の花は蕾が開くかは個体差があるようです。
この時計草はどんな花を咲かせるのかしら。
小さな蕾から、花も小さく可愛らしいのかな。
秋の花に出会いに行きましょう
如何でしたかでしょうか。
個性的な時計草の花にワクワクした方も、ドキッとした方も様々ではないでしょうか。
そして可愛らしい蔦や葉にこの花を使ってみたい思ってもらえたら嬉しいです。
本日は時計草(トケイソウ)の花よりも葉、蔦、蕾にフォーカスして皆様にご紹介させていただきました。
この魅力がたっぷり詰まった花を知り、そして想像しながら触れると更にこの葉や蔦が可愛く見えるというのもあると感じます。
何故なら個性的な花を知る事で自然の神秘を感じるからです。
そう思うと、この葉も蔦も、蕾も全てが愛おしく感じますね。
そんな思いはフラワーアレンジメントにもにじみ出てきます。
この可愛いお鬚を可愛く見せたい。
「何処にアレンジしたらクルクル巻かれた髭が目立つかな(=引き立つかな)」
「どの長さに活けたら蕾を目立たせられて華やかさを演出できるかな」など。
今回、こちらのフラワーアレンジメントを活けて下さった生徒さんも「時計草の魅力を活かしたい」とアレンジしてくださいました。
そんな想いが花に移り、アレンジメントの技術も上がるコツだと思います。
貴方も今迄出会った事の無い秋の花から
新たな花の魅力を見つけにフラワーアレンジメントを始めてみては如何でしょうか。