春の花を花材に1mを越す大きいフラワーレッスンをしました。
その準備として水揚げ、葉っぱの処理を完成したアレンジメントと共にご紹介していきます。
こんにちは。
横浜市泉区 1mを越す大きいフラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
先日の大きいフラワーレッスンでは、コデマリで大きな輪を作り鳥かごに見立てなデザインをアレンジして頂きました。
そして、コデマリの中にはフラワーアレンジメントの基本の形であるファンスタイルの花を生けたデザインです。
本日はこの時の花材を花市場から仕入れ、水あげをした時の方法、葉っぱの処理、注意点などをご紹介したいと思います。
ご紹介する花は
・コデマリ
・カーネーション
・スターチス
・ストロベリーキャンドルの4種類です。
コデマリの水あげ方法
コデマリの水あげはトンカチで切り口を叩き、枝を細かく割ります。
コデマリの枝はとても固いので固い床にコデマリを置き、力いっぱい叩く必要があります。
何故なら、力が弱いと長く割る事が出来ない
細かく割る事が出来ないからです。
コデマリは水あげをしっかりしてあげるととても長く楽しむ事が出来る枝物です。
小花として短く切ってアレンジメントの空間を埋めたり
長い枝のまま使い、アレンジメントに大きな動きを表現したり
花が無い枝の所はオアシス隠しとしても使う事が出来ます。
春はコデマリで決まり!!と言えるくらいおすすめの花なので是非手にしてみて下さいね。
カーネーションの水揚げと注意点
カーネーションはフラワーアレンジメントの花材としてとても良く使われる花。
色も豊富で、花持ちも良く、フリフリの花びらはアレンジメントにボリュームを出してくれます。
まずは花に巻かれた輪ゴムを外します。輪ゴムがあると茎の中の導管が締め付けられて水を十分に吸う事が出来なくなります。
そんなカーネーションの茎には10㎝程の間隔で「節」と言う膨らみがあります。
この膨らんだ節の部分で折れてしまう事が良くあるため、花を生ける時は勿論、水あげの際も気を付けて扱う必要があります。
花を持ち上げる時、花を挿す時、花を束ねて持つときなど常に優しく扱うように心がけて下さいね。
葉っぱは茎の半分より下は落とし
花に掛かっているセロハンが窮屈に感じる時はセロハンをはがし、新聞紙で少し緩めに巻いてあげましょう。
花は水を吸うとより開きセロハンの中で更に窮屈になる事があります。
花の蒸れ、花びらの傷になる事もあるため注意してあげましょう。
下準備が終わったら切り口を水の中で斜めに切り花瓶に移します。
スターチスの葉っぱの処理
スターチスには葉っぱが無いように思われますが、実は細長い葉っぱがあります。
スターチスの葉っぱは花とは違いすぐにしおれてしまい、そのままにしておくと元気な花までもが悪く見えてしまいます。
その為茎の半分から下と、目立つ大きい葉は全て取ります。
また、スターチスの茎にはひだ状の葉がついています。
これもこのまま水に漬かると黒くなりぬめりの原因になってしまいます。
スターチスの花瓶の水は少な目で良いため茎の1/4~1/3程下のひだ状の葉は綺麗にとりましょう。
今回のスターチスは枝が折れやすかったので、手で茎全体を支え持つようにしながらもう片方の手で葉を取りました。
葉の処理が終わったら新聞紙で巻き、水の中で斜めに切り花瓶に移してあげまししょう。
ストロベリーキャンドルの葉っぱの処理
ストロベリーキャンドルは赤い花が枝先に咲く可愛らしい花です。
花の色、形からストロベリーキャンドルと名前がついた花です。
カーネーションやスターチスの葉は手で取る事が出来ましたが、ストロベリーキャンドルに関しては今回茎を傷めてしまいそうだったためハサミで切り落としました。
また、葉っぱは上の1枚だけ残し水が花に行き届くようにしました。
花の様子に合わせて手で切ったり、ハサミを使ったり使う分けてみて下さい。
こちらも葉っぱの処理が終わったら水の中で斜めに切り、花瓶に移しました。
終わりに
花を生ける時間も好きですが、私にとって花のお世話をしている時間は癒しの時間でもあります。
葉っぱを処理したり、切り戻しをしながら花を感じとても幸せな瞬間です。
水あげをした花は半日から翌日までこのままゆっくり水を吸わせ、出荷から水揚げされるまでの長旅を癒してあげます。
少し元気が無かった花も、つぼみだった花も翌日新聞紙を外した瞬間、生き生きとした姿を見る事が出来
そして、そんな花を生徒さん達が喜んで下さるのが毎回とても楽しみです。
今回ご紹介した花材で完成したアレンジメントのもう1つはこちらでした。
雪の中をレッスンに来て下さり、コデマリやラナンキュラスがとても華やかなアレンジメントを生けて下さいました。
コデマリの枝には蕾がまだ沢山ありました。
2.3日もすれば満開になり更に華やかになっている事とも思います。
春がでし待ち遠しいのは人間ばかりではなく、花も同じ。
麗らかな春の日まであともう少しです。