花には表情があます。その表情を使い命を吹きかける。という事を目指してアレンジをしていますが、もう一つ、そこにストーリーが生れるのが花の魅力になります。
生け花をしていらっしゃる方が先日生け花には「わびさび」があると言ってました。
フラワーアレンジメントではその様な観点はあまり聞きませんが、私が目指している花には「わびさび」もあります。
そんな花の表情について本日はお話をしてみたいと思います。
こんにちは。
横浜市泉区。1mを越す大きいフラワーアレンジメント教室ブーケットパフューム
ブーケット パフュームの相沢 知美です。
本日は
【フラワーアレンジメント 上達方法】下がる花の活け方と、生き生き見える花の向き。フラワーアレンジメント上達方法
と言うタイトルでお届けします。
私は今まで、ある意味当たり前のように花を活けていました。
しかし、花は花でもアーティフィシャルフラワーの方や、プリザ―ブドフラワーの方と話していると違うんだという事に気が付きました。
それは花を下から垂れ下がるように活ける活け方です。
この垂れ下がる活け方は、デザイン上下げて形を作るという事もありますが
私がここで皆さんにお伝えしたいのは「表情」と「ストーリー」を作るという事になります。
たとえば、春のフラワーアレンジメントでしたら花たちの生き生きとした姿を切り取って作品にしたいと考えます。
皆さんも花壇から溢れるようにさくパンジーなどの花を見たことがあると思います。
茎を横に倒して咲くチューリップなどとても生き生きとした姿に見えます。
これらの花をよく観察すると、花壇から溢れるパンジーも茎をくねらせるチューリップも花はしっかり太陽に向かっています。
この花の向きフラワーアレンジメントに取り入れる事で生き生きとした花や
力強さを感じる花として春から夏のテーマのフラワーアレンジメントにおすすめになります。
そして、秋から冬にかけては陰りゆく植物の命を春夏とは違う花の使い方をすることで表現します。
春から夏の花の表情
まずは、オアシスの下から上に向かって花を挿します。
そして、春から夏の生命力を感じる花を活ける時の花の向きは上向きにします。
特につぼみや、小花など細かい花は茎に繊細な動きがあるため、その動きが柔らかい躍動感としてアレンジに自然さを出してくれます。
花が全てこちらを向いているととても華やかになり、商用としてはとても良いアレンジになりますが
少し横を向いていたら動きがあるとより自然なアレンジが出来上がります。
秋から冬の花の表情
そして、秋から冬は植物の哀愁を感じるような表情がとても心を打たれます。
同じぐオアシスに下から上に向かい挿しますが、この時、花の向きはやや下にうつむく表情を見せると良いです。
少し花の中が見えるようなそんな微妙な所が更に雰囲気を作り出します。
ただ、枯れて見えないか心配という声もあります。
確かに向かない場所もあると思うので使い分ける事も必要だと思います。
そして、器の周りに木の実やドライの葉を置いて演出する等して魅せるのも一つの方法だと思います。
花の向きを見て、花が生き生きとする生け方をしましょう
今日は主に垂れ下がる花の見せ方についてお話をしましたが、他にも花を飛ばす活け方や、高低差をつける活け方などで表情をつける事ができます。
それは、普段私たちが暮らしている日常にヒントが沢山転がっています。
都会の街中の街路樹でも
講演のベンチの周りでも
風にそよぐ草花でも
植物を見ていると分かる事もあると思います。