こんにちは。
横浜 東京 神奈川の大きな花に特化したフラワーアレンジメント教室
ブーケット パフュームの相沢 知美です。
本日は
【フラワーアレンジメント 上達のコツ】華道 生け花と、フラワーアレンジメントの文化、歴史から学ぶ上達のコツ
についてお話をしたいと思います。
歴史、文化の違いから特長を見る華道 生け花と、フラワーアレンジメント
華道 生け花は仏教の普及と共に床の間に飾る花として発展
生け花は日本発祥の花の活け方て、文化の発展と共に日本に広がった花です。
それは、古代、仏前に草花をお供えする「共花」からはじまりました。
そして平安時代から室町時代、仏教の渡来、普及と同時に花を供えたり花を挿すという習慣が生れました。
室町時代に床の間がある書院作りの建築様式が完成したことから決められた方向に従って花が活けら床の間に飾られる「生け花」が確立しました。
そのため、生け花は正面から見て最も美しく見えるように生けられますが、これは床の間に飾って観賞するためです。
そして、京都の僧侶によつて草花にも命があるというう思想が広がり「華道」が誕生しました。
後に「池坊」が誕生しました。
]江戸になると家元、宗家らにより立花(たてばな、りっか、立華とも書く)が誕生し
庶民が気軽に活ける事が出来る「生け花」が広がり様々な流派が誕生しました。
現在、代表的な流派として池坊、小原流、草月流が有名ですが、他にもたくさんの流派があり
それぞれの花と命に対する考え方のもと活け方に特徴があります。
フラワーアレンジメントは祝の花としてヨーロッパで発祥した花
フラワーアレンジメントは紀元前3000年頃にエジプトが発祥と言われています。
お花を装飾品としてしようしたり、贈り物、お祝、宗教的な行事などに使用しています。
その後、ギリシャ時代に花をリースやガーランド(花をつなぐ技術)などにアレンジをして恋人同士でリースを交換し頭につけるなどの習慣が根付きました。
その後エジプト、ギリシャ、イギリス、フランス、オランダとヨーロッパに広がり、1600年前に移民によりアメリカに伝えられとされています。
日本は明治時代、西洋の生活様式や習慣が多く入ってきました。
その中で、日本に滞在していたアメリカ人を通しフラワーアレンジメントが広がり、宮中晩餐会では西洋のお皿やカトラリーが並ぶ中卓上花として花が飾られるようになりました。
大きな2つの違いには生活スタイルと花への考え方がある華道 生け花とフラワーアレンジメント
生け花とフラワーアレンジメントの歴史、文化からおわかりのように
①生け花は花の命を表現する花、フラワーアレンジメントはお祝の花。それぞれの目的から私たちの生活に合うスタイル発展してきた花。
②生け花は床の間に飾る物、フラワーアレンジメントは卓上や祭壇に飾る花。日本の床に座る文化と、西洋の椅子に座る文化の違いが表れています。
華道 生け花と、フラワーアレンジメントの活け方の違い
華道、生け花の活け方の特長
生け花は床の間の花として発展してきたことから「立花」と言われます。
それには2つの理由が考えられます。
1つは、花の命を表現する事。
花が太陽に向かって生き生きと生きる「生命」を表現する事から花のポイント(メインの花)の位置が上にあり、花の向きも上向きになります。
また、床の間に花を飾る事による視線もあるでしょう。
花を正面から見て美しく見えるようにという生け方から花のポイントが高く、後ろが壁という事から正面見のスタイルが生け花の特長です。
そして、生け花は花や草木の形を見極め空間を演出する事から引算のレシピと言われます。
フラワーアレンジメントの活け方の特長
フラワーアレンジメントは西洋の文化からテーブルの上などに飾る花として発展してきました。
そのため、花を目線とほぼ同じ高さで見る事から花のポイント(メインの花)は低くなります。
そして、花をお祝やギフトの花として発展したきたとフラワーアレンジメントは花の向きを正面に向ける
沢山の花、沢山の色を使うなど華やかに活ける技術があるのがフラワーアレンジメントの特長です。
デザインも様々な場所に飾る事を想定しラウンド、クレッセント、フォガース、リースなど様々なスタイルが作り出されました。
また食卓のテーブルに飾る花として横、後ろの何処からみても花がある四方見のスタイルがあります。
そして、ヨーロッパの「オリジナルティー」を尊重する考え方からフラワーアレンジメントのスタイルを応用して「個」を表現するフリースタイルなど自由な発想で花を楽しむ事が出来るのがフラワーアレンジメントの特長です。
生け花が引算のレシピに対してフラワーアレンジメントは空間を埋める足し算のレシピと言われます。
使う花材の違い
生け花は枝物、葉物、草花を使う
生け花は主に枝物、葉物、草花を使う事から始まりました。
たとえば、椿、桃、ボケ、レンギョウ・・・様々な枝物が使われ
菊や水仙、キキョウなどの花が添えられました。
それには生け花が日本発祥の花である事が大きく関係しています。
チューリップ、バラなど今花屋さんで並んでいる花のほとんどは原産地が海外の花です。
生け花が発展していった室町時代にはまだそれらの花は日本にありませんでした。
いま、こうして私たちが花屋さんで多くの花に触れる事が出来るようになったのは日本の農家さんの栽培技術を研究され国産の花が沢栽培されるようになったからです。
そして、今では流派の教えの元、様々な花を使うようになりました。
フラワーアレンジメントは花以外の物も花材として使う
フラワーアレンジメントがヨーロッパで家庭の中でも楽しむようになると暮らしの中にある身近な物をアレンジの中に取り入れるようになりました。
それは木の実だったり、オーナメントだったりしました。
また、贈り物として発展していったフラワーアレンジメントはリボンを使い、ラッピング紙を使いフラワーアレンジメントを華やかに飾り立てました。
花は、主にヨーロッパ原産の洋花が多く使われます。
バラ、チューリップ、オリエンタルリリーなどとても華やかな花と小花とを数種類使います。
関連動画。生け花とフラワーアレンジメントの違い
まとめ。華道 生け花、フラワーアレンジメントの違いからフラワーアレンジメント上達のコツはしっかりありました。
生け花とフラワーアレンジメント、それぞれの花の良さを感じていただけたでしょうか。
両者の違いの根本は文化と歴史にあると言えます。
そして、近年は両者の良いところを互いに取り入れ進化をし続けています。
生け花も昔のような敷居の高さを感じることなく若い方にも人気の様です。
フラワーアレンジメントもより生活に密着したスタイルで発展をしています。
両者とも、活け方や考え方は違いますが、どちらも多くの方が魅了されています。
何故なら、花が私たちに花に触れる癒しと、飾る楽しさ楽しさ与えてくれるからです。
私の教室にも生け花のご経験者が来てくださいます。
その時、今回お話しした違いを感じる事はしばしあります。
しかし、それはフラワーアレンジメントだからこう・・
生け花だからこう・・・と強要する物ではなくその方が何を重んじ活けるかだと考えています。
ただ、その為にはまずは両者を理解だけはしていただきたいと思います。
そして、様々な価値感や考え方を学んだうえで自分のスタイルを築くのが良いのではないかと思います。
と、いうのも、私自身「生け花をやっていたのですか?」と言われる事があります。
それは、今もこのブログを書きながら感じるのですが、私自身のスタイル、考えたがフラワーアレンジメントと生け花をミックスしたものだからです。
花の華やかさから感動を届けたい。
花の命や動きから生命力、空間を表現したいと思い花を活けています。
そんな自由な発想もオリジナルティーを大切にするヨーロッパ発祥のフラワーアレンジメントだから出来る事なのかもしれません。
貴方もスタイルや形にはならない花を楽しんでみては如何でしょうか。