こんにちは。
横浜市泉区 1000㎜²の大きな花に特化したフラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
本日は
【フラワーアレンジメント 枝もの】枝ものの使い方でオリエンタルなフラワーアレンジメントにする作り方/花教室 横浜 神奈川
というタイトルでお届けします。
はじめに
大きく、ダイナミックなフラワーアレンジメントには丈の長い花材は欠かせません。
その中で非常に便利な花材が枝物です。
枝物には、花が咲いている枝、葉が青々と茂っている枝、そして花も葉も無く枝だけの状態のものとあります。
花に季節感があるように、枝物にも季節感があり、そして、使う枝によって印象も変えることが出来ます。
本日は皆様に枝物の上手な使い方と共に、しばしオリエンタルなブーケットパフュームの花の世界をお楽しんでいただきながら
枝物アレンジメントをオリエンタルな印象にするコツもお話ししてみたいと思います。
どうぞ、最後までおつきお付き合いください。
何故、枝物をフラワーアレンジメントに使うのは難しいのか
枝物を使ってフラワーアレンジメントを作る時。
皆さんが上手くできないと思うのはどんな時でしょうか。
枝に花も葉もついてなく、枝分かれをしてない1本真っ直ぐに伸びた枝でしたら枝物アレンジは簡単でしょう。
そして、悩むことなく、アレンジメントを完成させることが出来たと思います。
しかし、大抵の枝は枝分かれをしています。
脇枝と言い太い枝から細い枝が横に上にと広がり、更にその脇枝からもっと細い枝が伸び1本の枝は大きくなります。
春ならその枝には沢山の花が咲いているでしょう。
例えば、桜やミモザ、ビバーナムスノーボール、ライラックのように。
これらの枝は大きく広がりを見せながら華やかに花を咲かせるので、この花をアレンジメントに使うと気持ちがとても華やいできます。
初夏から夏の枝には沢山の葉が枝を覆っています。
枝物の種類は、満天星ツジ、ナツハゼ、ナナカマドなどがあり
青々とし葉は爽やかな空気を感じることが出来ます。
そして更に、秋になるとそれらの葉は紅葉し、私たちの心に色鮮やかな風景が広がります。
冬になると葉は落ちて枝ぶりの美しさを楽しむ事が出来ます。
枝はスッキリとしフラワーアレンジメントに使いやすい状態になります。
雲竜柳、ミツマタ、実を付けてキリなどが人気の枝です。
そんな様々な姿、花、彩を感じる事が出来るのが枝物の魅力でもあります。
枝物を上手に使う為に必要な技術があります
季節ごとの枝物の魅力を感じていただけたら、その中から更にお気に入りの枝を見つけてみて下さい。
すると、その枝を上手に活けてみたくなりますよね。
それにはいくつかの3つのコツがあります。
その1.枝の表情をよく見る
その2.枝が美しく見える為に整理する
その3.枝をためてしなやかな動きで表情を出してる
この3つの中で、その枝に必要な事を
枝を見て、それをすると良いなと思われる事を選んでください。
では、実際、どの枝にどのような事をすると上手に活ける事が出来るのか
具体的にお話をしていきたいと思います。
枝の流れをよく見る
葉の正面(表)を確認する
枝の流れとは、枝が伸びている方向です。
上に伸びているのか、それとも横に伸びているのか。
更に、枝の正面を確認していきます。
これは、葉のように裏表があるわけではないので、この場合は枝が美し見える方を「正面又」は「表」と言い
それに対し反対を「裏」と言います。
太陽の向きを想定する
太陽が上にある、正面から陽が当たる、または横からという事も想定しフラワーデザインを考えていきます。
太陽の位置はフラワーアレンジメントを活ける際、枝だけではなく花にも当てはめて考えます。
これは、どのように決めるのかと言うと、自分が作りたいアレンジメントのデザインはどちらに伸びるのかで決まります。
例えば、上に伸びるデザイナを作るなら太陽は上にあると想定されます。
左に伸びる場合は太陽の位置は左。
左右、上にと三方に伸びるデザインでしたら(フラワーアレンジメントのデザインの名称で言うとファンスタイル)なら上になります。
もっと細かい設定で言うと斜め右という事もあります。
例えば、このような片方に花や枝が伸びるようになデザインの時です。
デザインを頭に描きながら、太陽の位置を決めアレンジする事はフラワーアレンジメントを上手に活ける方法でもあります。(※1)
更に、逆もあります。
枝物を選ぶ事が出来ない時はその枝物の流れ(枝ぶり)を見てどのようなデザインが合うのかを考え太陽の位置を決める事もあります。(※2)
枝が美しく見える為に整理する
枝物よっては枝ぶりが良すぎたり、葉が沢山つき葉と葉が重なり合ってしまい重く見える事があります。
または、アレンジメントの大きさの以上に枝が大きいとアレンジメントと枝のバランスが悪くなってしまいます。
そのような場合は枝を整理して切り落としてあげると軽さ、バランスの良さが出てきます。
更に、枝や葉を整理する事で、見せたい枝を見せる事が出来るので枝の美しさが引き立ちます。
その際、どの枝を整理すかは、慎重に選ばないといけません。
枝全体をみてバランスを整えながら整理していきます。
もし、どの枝を整理すると良いか迷う時は候補の枝を枝が折れない程度に曲げてみて、どちらの枝を残すと良いか比べてみると良いです。
この時、-その1-でもお話ししたように枝の流れを作りながら枝を整理すると良いです。
この整理する枝を選択する事は慣れるの迄時間がかかるかもしれません。
しかし、この作業が枝物を使う一番の楽しみだと私は思っています。
私はフラワーアレンジメントを活ける時、花の向きを見る事を常々こちらのブログでもお話しをしています。
この花の向きを見る事は花と会話をするようだと私は感じています。
ただ観察するだけではなく、どの向きが花が一番美しく見え、自分の心が感動したか
それが私が考える花との会話です。
それを枝物は流れを見たり、切り落として整理をする事で自分の思い通りの枝にすることが出来ます。
左の枝を整理して右だけ残し右への流れを作っても良いですし
枝を軽くして、空気の曲がれを作っても、このままの状態でアレンジしても
貴方がどんなふうに見せたいかは自由なだけに、追求して考える事が枝物アレンジの醍醐味だと思っているのです。
心を静め、それまで楽しく会話しながらのレッスンもしばしアレンジメントに集中です。
そんな時間も私はとても好きです。
枝を矯めてしなやかな動きで表情を出す
枝物は矯めて曲線を作ることが出来ます。
例えばドウダンツツジ、雲竜柳、ねこやまぎ、雪柳など枝がしなりやすい柔らかい枝です。
逆に矯める事が出来ない枝は硬い枝、乾いたような枝です。
例えば、梅、桜などです。
この矯める事により、-その1-でお話をしたように流れを作ることが出来ます。
更に、-その2-の枝を整理する事でより枝を思いのまま美しい姿に作ることが出来ます。
どの枝をどのくらい曲げるのか考えながら枝を曲げていきます。
しかし、どんなにしなやかな枝でも矯めすぎてしまったり、強い力でと枝負担をかけすぎると枝が折れてしまいます。
そのため、神経を枝と指の感覚に集中させます。
このような作業も枝物との会話同様、とても楽しい時間です。
何故なら、手から伝わる枝の感覚を研ぎ澄ましゆっくり曲げていくからです。
矯め方はこちらの動画をご覧ください。
コツは手を下から上に動かしながら丁寧に集中して行う事。
先ほども申したように感覚を確かめながら行う事が失敗しないため方です。
オリエンタルな枝物フラワーアレンジメントの作り方
こちらのフラワーアレンジメントはブーケットパフュームのコンセプトでもありますオリエンタルな装いのフラワーアレンジメントです。
このようなフラワーアレンジメントはオリエンタルなインテリアの空間によく合います。
例えば、アジアを意識したようなホテル、エステサロン。
または、リゾート感のある空間にも合います。
このようなオリエンタルなフラワーアレンジメントには枝物はとてもおすすめです。
こちらの枝物のフラワーアレンジメンではナナカマドを使っています。
如何でしょうか、オリエンタルな印象を感じていただけるのではないでしょうか。
他には桜やキリ、バンブー、ハクモクレンなどがおすすめです。
また、その際は一緒に使う花もオリエンタルな花を使うとその印象が強くなります。
例えば、ファレノ、バンダ、ダリア、芍薬などがおすすめです。
枝物を使ったアレンジメント例のご紹介
左に雲竜柳を伸びしてアレンジしました。
枝を整理し、枝通しが重なり、絡まった印象になり内容に気を付けてアレンする事がポイントです。
白いミツマタは、夏は爽やかに、冬は雪が積もった枝の様に見せる事が出来ます。
真っ直ぐにのびるので、上に伸びるデザインとよく合います。
横(斜め横)に使うとまた面白いデザインが出来そうですね。
枝の流れを見るのがとても面白い枝です。
何処を見せるか、活ける人の感性が表れます。
大きな動きが特徴なのでダイナミックにアレンジする事が出来ます。
オアシスに挿す深さも大切。日持ちは枝ものアレンジ重要な技術です
冒頭でもお話をしましたが、大きなフラワーアレンジメントを作る時は、長い枝物があるととても便利です。
あまり長くない花材でアレンジをしてしまった場合は
思ったような大きさで作る事が出来ず、完成した作品を見ると小さく感じる事になるでしょう。
次に少しでも花を長く使い、大きく見せたいばかりにオアシスに挿す枝の深さを浅くしてしまう
そんな心理が働く事も想像できます。
しかし、これは花の長さに関係なく、やってはいけない事になります。
何故なら、花が水を沢山吸えないからです。
切り花として摘まれた花や枝、葉は土からの栄養を吸収する事が出来なくなります。
そのため、水を吸って命を繋げているのです。
従って、切り花の花や葉、枝物にとって水を沢山吸えることはとても重要になります。
しかし、ここで皆さんにご注意いただきたいのが、全ての花を深く挿してしまうとオアシスが割れてしまいます。
枝物をアレンジメントに使う時は色々な枝物、アレンジメントに触れる
経験を積んでオアシスに挿す深さを学ぶ必要があります。
枝物を長持ちさせる種類にごとの水揚げ方法でフラワーアレンジメントの鮮度をキープする
長持ちする枝物はしっかり管理をしてあげれば1か月、2か月と大変長く楽しむ事が出来ます。
特に、夏は花を少なめにして枝物を多めにして楽しむのも涼しさを感じ良いでしょう。
しかし、いくら丈夫な枝物でもフラワーアレンジメントに使う前にしっかりと水揚げ上げがされている事が大前提になります。
そして、枝物によって水揚げの方法は変わります。
一般的は水あげ方法は、葉と枝に対して縦にハサミを入れて枝に割入れを入れます。
太い枝の場合はこれが十字のクロスになるように2本入れます。
ピハーナムスノーボール、オオデマリ、アジサイのような枝の中心に白い綿のようなものがある枝は
中の白い綿を取ってあげる事で水揚げが良くなります。
こちらも動画でご紹介していますので是非ご覧いただくか、
こちらのYouTube動画をご覧ください。
枝物を何処で買う事が出来き、どんな種類が夏におすすめか
枝物は花同様に花屋さんで買うことが出来ます。
そして、夏におすすめの枝物を幾つかご紹介してみたいと思います。
《房スグリ》
ぜりーのような小さく透明感のある実がつきます。
最初はグリンの物が出回り、次第に赤く色づいたものが出回ります。
使う時は実に被さっている葉は落としてあげると実が良く見えるので一手間かけてあげると良いです。
《キイチゴ・ベビーバンズ》
キイチゴは別名ベビーバンズというだけあり赤ちゃんが手を広げたような形の可愛い葉と
枝に着くベリーが人気の理由です。
アレンジメントにボリュームが出るのでグリンを多めのフラワーアレンジメントを作りたい時。
1本長く伸びる枝ぶりから横に伸びるフラワーデザインの時に特に使いやすい枝になります。
《スモークツリー》
ファンが多いいスモークツリー。爽やかな白やグリンからピンク、赤と鮮やかなスモークツリー、シックなスモークツリーがあります。
とてもボリュームのある枝なので枝を切り落として使い分けるととても使いやすいです。
また、乾燥に弱いので風に当たらないようにすることも大切な管理方法になります。
他にも青い実のサンキライ
グリンとピンクのコントラストが美しいヤマゴボウ
小さなグリンの実が着く蔓性植物、野ばら
など沢山の枝物があります。
オリエンタルな花を作る枝ものたち。おわりに
枝をフラワーアレンジメントに上手に使う為の方法を幾つかご紹介してきました。
そして、このような知識を身に着けたら実際様々な枝物に触れ、アレンジメントとをしてみる事も大切です。
その経験の積み重ねが上達するためりの一番の方法です。
何故なら、枝物は切り花に比べて1本1本の個性がハッキリしているからです。
生徒さんが以前このような話を聞きました。
「枝物は1本1本枝ぶりや、葉のつき方(花のつき方)が違うからとても楽しい」
このブログをご覧いただき、もしかしたらもつと枝物が難しく感じてしまった方もいるかもしれませんが
1枝1枝ポイントと確認し、その違いを目で確認していただければきつとスーと自分の中に落とし込む事が出来ると思います。
それは現に私の生徒さんが枝物の使い方を上手になっているので言える事でもあります。
ブーケットパフュームのフラワーレッスンでは、このようなアレンジメントが上達する技術、コツと
ロジカル的な理論で皆様のフラワーアレンジメントをサポートしてます。
今迄、モヤモヤとしていたフラワーアレンジメントの技術や
これで正解なのか自信を持つことが出来なかった方
更に、今まで以上にフラワーアレンジメントの技術を磨きたい方
もっとシンプルに大きなフラワーアレンジメントを楽しみたい方も
まずはライン登録をしてブーケットパフュームの発信する花の知識から学んでみては如何でしょうか。
それでは、最後までお付き合い下さりありがとうございます。
皆様の枝物フラワーアレンジメントがより素敵に感動的な作品になりますように。