こんにちは。
横浜市泉区。1mを越す大きいアレンジを基礎から学べるフラワーアレンジメント教室ブーケットパフューム 相沢 知美です。
本日は
【フラワーアレンジメント 長持ち】9月の秋の花でアレンジメントを長持ちさせる花5種類
と言うタイトルでお届けします。
9月に抑えたい花選びのポイント
庭に秋の花が咲き、セミの声も弱くなり秋の気配を感じつつも9月の日中はまだ真夏の様に暑い日が続きます。
外出をし、帰宅したら花が元気が無くなっていた。
朝、フラワーアレンジメントに水を足そうと思ったら昨夜まで綺麗に咲いていた花の首が垂れ下がってしまっていた
なんて事あるのではないでしょうか。
どんなに朝晩涼しくなってきたと言っても、厳しい残暑が続く9月は植物にとってはまだまだ厳しい環境であり
真夏同様に9月になっても花が長持ちしない印象があります。
しかし、かと言って9月の花全てがそのように暑さに弱く、花が長持ちしないわけではありません。
残暑が厳しい9月でも、長持ちする花があります。
従って、9月でも暑さに強い花を選ぶ事でフラワーアレンジメントを長持ちさせることが出来るのです。
フラワーアレンジメントが長持ちする5種類の花
では、実際にどのような花が残暑に強く花持ちが良いのか
本日は9月におすすめしたい長持ちする花として5種類の花をご紹介したいと思います。
リンドウ
ピンク、水色、青、白と4色の色がある馴染みのある花ですね。
茎が太くしっかりしているので、暑さで水落ちする心配がなく、安心して使う事が出来る花です。
ただ、蒸れには弱く、葉が黄色くなってしまったり、花が茶色くなってしまう事があります。
しかし、1本に沢山の花が咲きくため、ハサミで傷んだ所だけをで切ってしまえば、また綺麗さが戻ります。
そして、1本の枝から必要な長さで切り分けると細かくすることもでき、フラワーアレンジメントには非常に使いやすい花です。
8月から出回りますが、9月頃からアレンジメントの花材として使用する事をおすすめします。
何故なら、8月のリンドウは蕾のまましおれてしまいますが、9月になると花もぷっくらと膨らみ
そして花びらが開く品種が出回るからです。
リンドウには花が開く品種と開かない品種からあります。開いた時にみせるリンドウはとても可愛らしく、そして清楚であったり、シックであったりと色によって魅力を感じます。
ジニア
ジニアの魅力は色のグラデーション。秋のシックな花に良く合う色であり、華やかさがある色をしています。
草花の様な親しみと優しさを感じる花の中に、このシックで深みのある色はフラワーアレンジメントを格別の物にしてくれます。
色合わせに迷ったら、花の中に潜んでいる色を見つけてその色と同じ色を合わせると綺麗な色合いにまとまります。
また、暖色系は暖色、寒色系は寒色と合わせるのも花合わせのコツです。
黄色、ピンク系のジニアでしたら渋いオレンジや茶系の赤などと合わせてみては如何でしょうか。
ベージュ、茶系の花も混ぜると秋を感じるシックな色合いでまとまります。
ワレモコウ
細く華奢な茎が大きく広がり、その枝の先に小さな花が咲く姿がとても空気感があり、そして野草の趣が人気の花です。
赤茶の花はフラワーアレンジメントのアセントとしてとても使いやすい花です。
万が一、花の首が垂れてしまったら、新聞紙で下から上まで花を支えるように包み、水切りをして深い水に入れてあげればまた元気になります。
基本的には暑さに強く、9月のフラワーアレンジメントを秋の趣のある花に仕上げてくれます。
また、葉は黄色くなりやすいため、アレンジメントに使う前にハサミで切ってしまうといつまでも綺麗に飾る事が出来ます。
葉を取りすぎでしまうとアレンジメントが寂しくなるので他の花材やフラワーアレンジメントのバランスを考慮して葉を取りすぎないようにすると良いです。
この花は咲きにご紹介した青のリンドウや、ジニアともとても良く合います。
是非合わせて秋のフラワーアレンジメントをお楽しみください。
ケイトウ
ケイトウと言っても様々な種類のあるバラエティー豊かな花です。
例えば、鶏冠ケイトウ(石化ケイトウ)、久留米ケイトウ,モウモケイトウ、セロシア。
また、ケイトウではないのですが、同じヒユ科のアマランサスなども長持ちする9月の花としておすすめです。
これらのケイトウは色も豊富で、更に人工的に青く染めたケイトウなど出回っており面白い花です。
主に淡い色からビビットな色、アンニュイなアンティークカラーがある為、使いたい色が見つかるのではないかと思います。
アレンジメントに使用する時はワレモコウと同様に葉が黄色くなりやすいため、花をアレンジメントに挿したとき寂しくならない程度に上の葉を残し、下の葉は取ってから使いましょう。
秋色アジサイ
ほぼ一年中出回っている秋色あじさいですが、他の時期は主に輸入品で高価な花です。
秋になると国産の秋色アジサイがそれまでよりはお手頃になって出回り始めます。
6月に見るような淡い水色や、ピンク、パープルなどと言った優しいパステル色のアジサイと違い、秋色アジサイは、深みのある色をし、美しいグラデーションは秋の景色を切り取ったようなドラマチックな色彩が魅力です。
アレンジメントに使う時は、秋色アジサイを短し、マスフラワーとしてオアシスを埋めます。
花の奥行き感が出来、花に陰影がでますが、この秋色アジサイの表情に魅了されファンが多いい花ではないでしょうか。
赤系、ブルー系、グリン系。または赤とブルーがミックスされたなど多彩な色合いがありますが
同じものが1つとして無い色の重なりがあり、その中からお気に入りの色合いの1本を見つけて、楽しん下さい。
花以外でおすすめしたい枝物
9月の暑さにも強い長持ちする植物は花だけではなく、枝物などもあります。
例えば、ハナナス、フウセントウワタなでおすすめです。
ハナナスは光沢感のある丸い実物はみずみずしく、秋の実りを感じるフラワーアレンジメントを作る事が出来ます。
また、長い枝は大きなフラワーアレンジメントに。
小さく切り分ければ小さなフラワーアレンジメントにと使う事が出来ます。
フウセントウワタは鮮やかな黄緑色から、時期がよつては紅葉し少し茶褐色に染まったものもあります。
名前の通り、秋の乾いた空に風船のように飛んで行ってしまいそうなそんな楽しさを感じる花です。
そして大きく丸い実はフラワーアレンジメントにボリュームを出し大きく作る事に適した花です。
花に埋もれて存在感が無くならないように、そして花と花の間に挟まれて窮屈な印象にならないよう、花と花の間に空間を作ると風船のようにユラユラと、フワフワと空中を泳ぐ印象を作り出すことが出来ます。
おわりに
以上の様に、9月におすすめしたい花持ちが良い花を沢山ご紹介する事が出来ました。
こうして挙げてみると沢山の花がある事に気付いていただけると思います。
今回は特に9月という秋の花にクローズアップしましたが、一年中出回っている花で花持ちが良い花がたくさんあります。
例えばデンファレ、アルストロメリア、スターチスなど他にも。
また、花と一緒にグリンも多めに入れるのもフラワーアレンジメントを長持ちさせるテクニックです。
紅葉したヒペリカムなどの葉を見つけたら花の代わりに使うと花を入れたのと同じくらい華やかなフラワーアレンジメントになります。
花の選び方。葉の使いを工夫すれば、どんな時も花の溢れるフラワーアレンジメントを楽しむ事が出来る。
是非、今回ご紹介した9月におすすめしたい花持ちが良い花。ご参考いただき秋の花を楽しんでみてはいかがでしょうか。