花の色合わせを「難しい」から「楽しい」にする。
こんにちは。
横浜市泉区。1mを越す大きいアレンジメントを基礎から学べる花教室
ブーケットパフューム 相沢 知美です。
さて、花の組み合わせで重要な順位は
1.分量
2.質感
3.配色(色合わせ)です。
何故なら花の組み合わせは色だけではなく「質感」「分量」でバランスを整えることで、より魅力的な花の組み合わせになるからです。
そこで本日は
【花 色 組み合わせ】色だけではない質感・分量で上達する。花の組合わせのコツ
と言うタイトルでお届けします。
フラワーアレンジメントの花の組み合わせは難しいから「楽しい」に変えていきましょう。
花の組み合わせでアレンジメントの印象が変わる
フラワーアレンジメントを作るときは
・デザインを決める
・花材を決める
・花の色を決めていく
といった工程があります。
中でも「花の色を決める」はフラワーアレンジメントの印象に繋がり皆さんも慎重に選ぶ事と思います。
確かに、同じ形のデザイン、同じ花の花材でも花の組み合わせ方によって
可愛らしくなったり、エレガントになったり、優雅な花になったり、ドラマチックな花になったり
花の色はアレンジメントの印象に大きく影響するのは確かです。
実際、私の大きいフラワーアレンジメントを生けるレッスンの花材選びでは時間をかけ選びます。
しかし、花材を選ぶ時は花の色だけではなく、ある事をポイントに花材を選んでいます。
花の色の組み合わせ方・・・だけではない
実はこんな事が何度もありました。
私が生花店に勤めていた時、婚礼で花を沢山使った後や、市場に行く前の日などはストックの花がほとんど無くなります。
そんな時に作ったアレンジメントや、花束は花の色の組み合わせを考えて時とは違い、自分のテイストにない花の色の組み合わせになります。
しかし、そんな花の組み合わせにとても感動するのです。
そんな経験から上手な花の組み合わせは、花の色合わせだけではなく他にもポイントがあるという事を知ったのです。
それが、「質感」と「分量」です。
花の組み合わせが上手くなる「花の質感」とは
花の質感とは、洋服の生地に置き換えて表現する事が出来ます。
花の質感をシルク、ベルベット、綿、麻、オーガンジーなど4種類の生地に置き換えてみます。
シルクの質感の花
軽くなめらかな質感で光を受けて輝き、光沢感からとても美しい印象を感じる事が出来ます。
花で言うと、ラナンキュラス、チューリップなど
ベルベットの質感の花
起毛のような重厚感とビロードの様な光沢感が美しい印象です。
冬の温かさ、華やかさ、ラグジュアリー感を感じる事が出来ます。
花では真っ赤な「ローテローザ」というバラ
フランネルフラワー、スカビオサがベルベットの印象です。
天然素材の麻、綿の質感の花
乾いた印象と、自然を感じる素朴さと、大自然の様な力強強さを感じる素材です。
花では、カンガルーポ、ピンクッション、ライスフラワーなどがあります。
オーガンジーの質感の花
シルクの様な柔らかさと、薄く繊細さがあり
光を柔らかく通すことから、優しい印象を感じます。
花では、ラクスパー,デルフィニューム、アネモネなどがその印象です。
花合わせが上手くなる「分量」とは
そしてこの花の質感による組み合わせは、洋服のコーディネーターに置き換えて考えると更にわかりやすくなります。
例えば光沢のある生地ばかりのコーディネートはしないと思います。
シルクやベルベットの様な光沢感はアクセントとして入れて丁度良かったり
また、そうする事で引き立ったりしますね。
そんなアクセントとして使う。
または、分量をコントロールする事が上手に組み合わせるコツになります。
花の分量は配色(色合わせ)にも言える
「分量」は質感だけではなく「配色」(色合わせ)でも同じ事が言えます。
例えば、夏になると蛍光色に近いビビット色の花があります。
普段ならあまり手にしない色でも、夏の陽気な雰囲気にはとてもピッタリとはまる色で、つい手にしてしまいます。
例えば、ビビットなピンクの蘭に、黄色のオミナエシを合わせようと思います。
しかし、このままだと、ちょっと印象が強すぎて強烈・・と感じます。
そんな時は、白やグリーンの花や葉を入れて爽やかさを出します。
更に、黄色のオミナエシはアクセントとして、少量の分量にすれば柔らかい印象になり
この様に花の配色(色合わせ)も分量で印象を変える事が出来る。という事です。
花の組み合わせは、色だけではなく質感と分量を考える
素敵な花の組み合わせを見ると「私もこんな花を作りたい」とおもいますね。
そんな花の組み合わせが何故素敵かを分析してみるとこの「質感」と「分量」のバランスを感じる事が出来ます。
このように花の組み合わせで重要な順位は
1.分量
2.質感
3.配色(色合わせ)
と私は位置づけしています。
配色ばかりにについつい気持ちが行ってしまいがちですが
3つの事を意識する事で、使いたい花を組み合わせながら好みの色合わせにする事が出来ます。
是非、次の花選びからから、実践してみて貴方らしい花を楽しんでみて下さい。