枝物の扱いが難しいと思う方と
枝物が楽しいと思う方がいます。
前者の方は、きっとその使い方のロジックを知らないだけだで
理解が出来たら枝ものの魅力に気付いてくれると思います。
枝ものが楽しいと思う方にその理由を聞くと
「枝ものは同じ枝振りの物が無くそれぞれに特徴があるか」と言いました。
それでは、本日は「枝ものアレンジメントが上手になる。枝とりと枝振りを見極めた使い方」についてお話をしたいとおもいます。
こんにちは。
横浜市泉区。1mを越す大きいフラワーアレンジメント教室
ブーケットパフューム 相沢 知美です。
本日は
【フラワーアレンジメント 枝物】枝とり、枝振り。枝物の使い方が上達する春の枝物アレンジメントの作り方のコツ
と言うタイトルでお届けします。
大きなアレンジメントントを活ける時にとても活躍する枝もの。
その枝物のコツは「枝とり」「枝ぶりを見極る」「枝をためめ」を行う事です。
これらの工程を行うことでアレンジメントの出来栄えが大きく変わり
枝物を自在に扱うことが出来、アレンジメントをイメージ通り活けれるようになります。
本日は、枝とり、枝の見極め方についてご説明します。
枝とりとは
枝が分かれと広がっている枝を使う時、見せたい枝を美しく見せる為に不要な枝を切り落とし整理をする事です。
【考え方】
《1》どの枝を一番見せたいか
《2》見せたい枝にかぶっている枝は必要に応じて切り落とす
《3》空間を作る。見せたい枝の動きが引き立つように枝と枝の空間を活かす。
そのため、空間に不要な枝があった場合は切り落とす。
《4》奥行きを大切にする。活けたときに平面的にならないように見せたい枝の前後に枝を残し奥行き感を大切にする。
《1》~《4》を考えながら活かす枝、切り落として整理する枝を選びます。
また、切り落とした枝も2章の「枝の見極め方」を参考にアレンジに使うことが出来ます。
【注意点】
◆切り口が表面が見えないように後ろに斜めにして切る事です。
◆切り残しが無いように枝の流れに沿って切る事も心掛けましょう。
【適用する枝】
こでまり、桜、ドウダンツツジ、ナツハゼなど、枝分かれをしている枝
枝振りの見極め方
花にも、表裏があるように、枝にも表裏があります。
葉や実がついているもの葉わかりやすいですが、葉がついていないものはわかりにくいと思いますので特にご参考にして下さい。
【考え方】
《1》枝の表裏を見ます。葉の付き方、実の付き方で見極めます。
枝だけの場合は
・枝の表面の美しさ
・枝の動きで躍動感を感じる方を前にします。
《2》枝を色々な角度から見て自分の見せたい表情を見つけます。
《3》枝の先も見て、流れる様な動きが美しく見える向きを探します。
【ワンPointアドバイス】
◆一番大切な見極めは表と裏です。切花と同じ感覚で枝の表を探してみて下さい。
◆貴方が一番美しい、見せたいと感じる所を自信もって表現しましょう。
【適応する枝】
全ての枝。切り落としをした枝も、ためて流れを作った枝も最後はこの枝ぶりを見極めて枝を使います。
枝物を上手に使うコツをマスターしてみましょう
私は、枝ものをアレンジに使う時、空間を非常に大切にします。
それは、空気の曲がれを作る
植物の表情を魅せる
アレンジメントにストーリーを作る
などの事を日ごろから考えて花を活けているからです。
何故なら植物に命を吹きかける
そして自然を切り取ったようなフラワーアレンジメントを目指しているからです。
慣れるまでは枝1本を活けるのに非常に時間がかかると思います。
でも、丁寧に花と向き合えば、花もそれに答えてくれます。
そして、向き合うことを重ねる事で、枝の扱い方が理解でき
そして、きっとその魅力にも気づいていただけのではないかと思います。
これから、桜や、ビバーナム、ドウダンツツジなどとても人気の枝ものの季節が来ます。
可愛い花や葉を眺めながらまずは枝ものに触れてみては如何でしょうか。