こんにちは。
横浜市泉区 1000㎜²の大きな花に特化した造形フラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
本日は
花 アレンジメント・百合の花言葉と由来、漢字の意味由来、フラワーアレンジメントの使い方などを解説
についてお話をしていきます。
百合の名前の由来と漢字の意味
百合の花の名前は茎が細く、花が大きく風が吹くと花がユラユラと揺れる様子から「揺すり」と呼ばれるようにまり、それが次第に「百合」と変化していったそうです。
そして、私も疑問だった「百合」という漢字の由来。
百合の花は今では品種改良で八重咲の珍しい花もありますが、一般的には百合の花と言ったら一重の花です。
それが何故「百」という漢字と、「合」という漢字が使われているのか。
それは、百合の根は白い鱗状の形(鱗片)が重なり合い出来ているからです。
庭に百合の球根を植えたことがある方や
又はスーパーなどで食材として「ユリネ」が売られているのを見たことがあると思います。
花から漢字がつけられたのではなく、根からだったというわけです。
百合の花言葉と由来
キリスト教では白いユリ(マドンナリリー)が聖母マリアに捧げられた花である事から純潔のシンボルとされ
「純潔」「純粋」などの花言葉がつけられました。
また、「威厳」という花言葉もありますがねこれは花の堂々たる姿からつけられました。
そして赤やピンクなどの百合には「虚栄心」という花言葉があります。
これは「キリストの刑が決まり多くの花がキリストの運命を嘆き首を垂らすなか、槍だけは自分の美しさが慰めになると誇らしげに頭をあげていました。
しかし、キリストに見つめられ、自分の思い上がりに気付き赤く顔を染め首を垂らした」という説からこの花言葉がついたそうです。
百合の種類、オリエンタルリリー、スカシユリ、テッポウユリの違い
花屋で売られる百合には大きく分けて3つの種類に分ける事が出来ます。
それは、オリエンタルリリー、スカシユリ、テッポウユリです。
ここでは、それぞれの特長から見極め方と、更にそれぞれの百合に合わせた扱い方の注意をご紹介したいと思います。
オリエンタルリリー
このオリエンタルリリーは日本のヤマユリとカノコユリを交配させて誕生させたユリになります。
一番有名なオリエンタルリリーと言えば、皆さんもご存じの「カサブランカ」です。
白い大輪のこの花はとても高価な花でもあり、純白の清楚な花姿から高貴な花の印象があります。
他にも、濃いピンク、淡いピンク、濃い赤、淡いピンクと様々な色のオリエンタルリリーがあり、開店祝い、パーティー会場の花とな華やかな場で多く使われるユリになります。
また、オリエンタルリリーの花弁は主に後ろに反り返りっています。
オリエンタルリリーを机の上に置く時、どうしても花びらの先端が折れてしまい、傷となりそこが黒くなってしまいます。
これでは、大輪の華やかな百合の価値が下がってしまいますので、百合は机に置く時は花びらが当たらないよう注意が必要です。
スカシユリ
草丈は20㎝~60㎝位、花は10㎝くらいのオリエンタルリリーに比べて一回り小さな花になります。
そのため3000円~5000円位のフラワーアレンジメントに使いやすいサイズのユリです。
花の特長はオリエンタルリリーに比べ香りが柔らかい事。
百合の香りが苦手。またはあまり香りの強い花をお届け出来ない病院、飲食店などにスカシユリでしたら飾る事が出来ます。
スカシユリの外観の特長は花びらの付け根が細く隙間がある事です。
その為花びらを当ててしまうと落ちてしまいやすい繊細な花びらです。扱いには十分気を付ける事をおすすめします。
また、茎はオリエンタルリリーに比べ太く、フラワーアレンジメント初心者、花束の初心者には使いやすい花になります。
テッポウユリ
華やかで豪華な印象と違い、下向きに咲く純白の花に初々しい印象を感じる花です。
筒形に咲く花は細長く、茎の一番う上に四方に向けて3.4輪の花を咲かせます。
蕾の段階では、そのツンと出た先端を傷つけてしまいやすいので注意が必要です。
また、他のオリエンタルリリーやスカシユリの様に花びらが大きく開く花ではない為花粉が取りにくく、花びらを汚してしまいやすいです。
他の百合同様、またはそれ以上に花粉ヘの注意を心掛けると白い花を汚さず楽しむ事が出来ます。
百合の花をフラワーアレンジメントに使う時のコツ
茎が柔らかく使いにくいとき
オリエンタルリリーは茎が細く頭が下がりやすい花になります。
このような場合は深めに挿すと安定します。
また、あえて下がりやすいユリの特長を生かしてアレンジをデザインしても良いでしょうし
スカシユリの様に茎がしっかりしているユリはフラワーアレンジメントの芯(中心とな所)に使うとアレンジメントが引き締まります。
花の向きは雌しべを見るが、花の形が悪くなった時
花を茎から切り落とし1輪として使う時、百合の向きに迷う時があります。
花には生き生きとした姿が似合います。その為基本は雌しべの向きを見ます。
しかし、花によっては花の形が悪くなる場合があります。
このような場合は花が綺麗に見える向きと雌しべを上にした時とどちらが良いか見比べて選びます。
但し、雌しべが真横、下を向くとそっぽを向いた花になってしまうので、せいぜい斜め横位までがおすすめです。
少々難しい判断になりますが、花が一番美しく見える所を探し、花に命を吹き込んであげる気持ちで接してあげて下さい。
終りに
私の庭には毎年白いカサブランカが咲きます。
百合は球根植物なので毎年夏の楽しみになっています。
本日ご紹介した青いコンボートに飾った百合がそうです。
ガラスの器ととても良く合うので涼しげに飾る事が出来ました。
夏には百合のフラワーアレンジメントで見た目にも涼しげな花を楽しむ事が出来ますね。