こんにちは。
横浜市泉区 1mを越す大きいフラワーアレンジメント教室
ブーケットパフュームの相沢知美です。
いつもブログに来てくださり有難うございます。
初夏の花で基本の形、クレッセントをレッスン
先日、初夏の花を使い、クレッセントというフラワーアレンジメントの基本のデザインをレッスンしました。
クレッセントは三日月の形になり、下を向いたデザイン、上を向いたデザインがあります。
今回はクレッセント2回目という事で上を向いた三日月を生けて頂きました。
クレッセントの作り方
さて、クレッセントの特徴は何といっても曲線です。
この曲線的なラインが好きで、このアレンジメントのデザインが好きな方も多いいと思います。
アレンジメントに曲線を作る生け方は
1.花と花を繋いで曲線を作る場合
2.花の曲がった茎などの曲線を生かして作る場合
と、この2つの生け方があります。
この2つの作り方はその時の花材で選ぶと良いでしょう。
例えば、ユキヤナギの様な曲線的な花でしたら花の枝ぶりを生かし2番の作り方がおすすめです。
今回は曲線的な花は無いため、花と花を繋いでクレッセントの曲線のラインを作っていく事になりました。
花を上手に切り分ける
しかし、このような花と花でラインを繋いで生けると、花に動きが無いため
花のフワッとした柔らかい印象を出すのが難しくなります。
そんな時は蕾など小さい花を他の花より少し高く生ける事で柔らかさを出す事が出来ます。
花束やアレンジメントに使われているカスミソウをイメージして頂くと、わかりやすいかと思います。
但し、ここで重要なのが花の切り分け方になります。
カスミソウや今回花材として使用した青い花のデルフィニウムなど、1本の枝から分かれて花が咲いているものをスプレー咲きと言います。
スプレー咲の花は1本の花を3本、4本と切り分ける事で、アレンジメントの欲しい箇所に細かく生ける事が出来ます。
但し切り分け方で
・花の長さが十分にあり、使いたい所に生け、花を使い切る事が出来た
・残った花が短く、使いたい所に使えない。花が残ってしまった
結果、アレンジメントの柔らかさ、ボリュームも変わってきてしまうのです。
蕾が大切な理由
この日の生徒さんも1年前は、花の切り分けが上手に出来ず、完成した時には短く使えない蕾が余っていましたが、今は無駄なく切り分ける事が出来、とても素敵なアレンジメントを生けれるようになりました。
花の蕾は
・バランスの悪い所を補い整える
・アレンジメントにアクセントをつける(動きを出せる)
・アレンジメントに柔らかさを出す
・立体感の乏しい所に奥行きを出す
と、蕾は本当に万能な花なのです。
したがって大切に使う事がアレンジメントを輝かせてくれる事になります。
フラワーアレンジメント上達のコツ
今回、皆様にクレッセントのアレンジメントをご紹介しながら、改めて生徒様の上達を感じました。
今度、何処かで(ブログの中で)皆様にしっかりお伝えしたいのですが
上達の1つの方法は「〇〇が上手く出来た」と感じる事も大切です。
この大きいフラワーレッスンのカリキュラムの中でも特に難しい下がるクレッセントを上手に生ける事が出来たポイントはいくつかありますが、今回1つポイントは
「蕾を上手に使う事が出来たから」というのがあります。
そのような「こうすると良いんだな」をご自身のフラワーアレンジメントの方程式にして頂くとフラワーアレンジメントがもっと楽しくなり、もっと上達していくと思います。
今回は花の蕾の重要性、使い方をお話しましたが
ご自身で感じた「自分のアレンジメント、ここが良かったな」と言うのを感じ、方程式を増やしていく事で皆さんらしい花を生ける事が出来るようななると思います。
これからも皆様のアレンジメントの作品を楽しみにしていますね。